認知心理学概論II (心理学講義Kc)             (後期・ 水曜2時限) 第一講義室

 

      楠見 孝 (京都大学大学院教育学研究科教育認知心理学講座)                 

 e-mail:kusumi(at)educ.kyoto-u.ac.jp

            http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/cogpsy/personal/Kusumi/index-j.htm

    TA:岡田安功(教育学研究科M1 

           

 

[授業のねらい] 人間の高次認知過程の基本的特性とそれをとらえる認知心理学,認知科学研究の主要な理論とモデルに関して,実験データに基づいて検討 します.あわせて、教育における応用についても検討します。認知心理学に関する批判的思考力を育成する課題や簡単な実験も実施します。

 

[授業の進め方] 各自の関心にもとづいて,積極的な問題提起や討論を期待しています.そして,各自が学習を深めるヒントを得てください.受講者の関心や知識を授業に反映させるために,授業を3つの部分に分けます.話題提供や問題提起の分担は下記の通りです。 →発表者への案内

 

授業前 [参考論文]の必読文献に目を通してきてください。

15分 話題提供または問題提起:担当者が関心あるテーマやトピックを授業に関連づけて話題提供したり、問題提起します.(一人3分程度X2名)

60分 授業(重要な考え方の説明) 

15分 指定討論またはリンク紹介:担当者が,授業に関する疑問点について論点を絞って提起してください。授業に関連するテーマのリンク集を作成して紹介してください(一人1分程度X3名) +クラスディスカッション(質問は,授業中,前後で遠慮なくしてください).

授業後 eLearningシステムの「フォーラム」に質問,意見を投稿してください。

 

eLearningシステムの登録・利用のためのマニュアル

 

[実験/調査協力のお願い] 受講者の皆さんに,実験・調査への協力をお願いしています(その時の都合や内容で協力するかどうかを判断して頂いてかまいません).

 

 

[授業計画] (内容は参加者や授業者の関心によって適宜変更追加します) 

 

オープンコースウェア(講義ノートほか) 過去の資料:   認知心理学概論II '04

                     

 

話題提供

問題提起

指定討論

リンク集

1

10/6

序論

 

 

 

 

2

10/13

学習

市村賢士郎

 

青木裕子

 

3

10/20

知能

森山帆峰

大坪翔一

 

 

4

10/27

思考

若本春奈

 

 

横田 惇

5

11/10

言語

竹腰愛美

清水詠子

 

菅原菜月

6

11/17

演繹推論

後藤崇志

 

白藤雅也

 

7

11/24

11月祭で休み

 

 

 

 

8

12/1

帰納推論

倉知直弘

前田駿太

 

 

9

12/8

批判的思考 

中尾賢一郎

 

 

久保田大矢

10

12/15

直観的推論

田山祐士

遠藤大貴

 

及川 慧

11

12/22

意思決定

岡部由菜

安石貴則

 山本亜依

 

12

1/7

感情と文化的知識

鈴木優佳

笠原 萌

 

松野翔平

13

1/12

応用認知心理学

原 恵

枡田 恵

 

 

14

1/19

コネクショニストモデル

梶村昇吾

長井摂

 

 

 

 

テスト

 

 

 

 

 

 

[成績評価の方法]                    ウエイト (多面的総合的に評価するので目安です)

 授業への参加(出席・課題・発表)        30%

 eLearningシステムへの参加          10% (利用できない人には配慮しますので申し出てください)

 テスト                                          60%

 

 

[参考文献](新しく手に入れやすい和書中心.これらを手がかりに英語論文を読んでください)

 A(一般書),B(入門書),C(専門書),*(重要文献)

なお、太字文献は、必読文献です。授業の前に読んでおいてください。

参考文献およびリンク集を充実させるために、発表者以外でもこれらの情報をメールで楠見宛に知らせてください。

 

A(一般書),B(入門書),C(専門書)、*(推薦書)

   

全体の参考書

楠見 孝(編)2010 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 \3600 C*

稲垣佳世子ほか(編)2007 新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会 \2200 B

 

市川伸一() 1996 思考(認知心理学 第4巻) 東京大学出版会 \3502 C*

箱田裕司ほか 2010 認知心理学 有斐閣 3,400 B

Thagard, P. 1999 マインド:認知科学入門 共立出版 \3570B*

今井むつみ野島久雄 2003 人が学ぶということ:認知学習論からの視点 北樹出版B

都築誉史() 2002 認知科学パースペクティブ 信山社 B

道又 爾ほか 2003 認知心理学―知のアーキテクチャを探る    有斐閣アルマ¥1,995

守 一雄 1995 認知心理学 岩波書店 \2500 B

Johnson-Laird,L.H. 1989 心のシミュレーション 新曜社 \4500 12章 C

 

辞典、事典

日本認知科学会() 2002 認知科学辞典 共立出版 \35000

中島義明ほか編 1999 心理学辞典 有斐閣*

Eysenck, M.W. 1998 認知心理学事典 新曜社* 

海保博之 ・楠見孝 (監) 2006 心理学総合事典 朝倉書店 \29400

東洋ほか編 1981 心理学事典 平凡社

 

 1.序論

Pinker, S. 1995 言語を生み出す本能(上・下)NHKブックス \1300X 2 B* (pp257-294)

楠見 孝 (2009). 認知心理学におけるモデルベースアプローチ 人工知能学会誌,24(2),237-244.

守 一雄  1995 認知心理学 岩波書店 \2427 1-2章  B*

橋田浩一ほか 1995 認知科学の基礎(岩波講座認知科学1) 岩波書店 \3200

Gardner, H. 1987 認知革命:知の科学の誕生と展開 産業図書   \3500

Foder, J.A. 1983 精神のモジュール形式 産業図書 C

 

 2.学習            

楠見 孝 2010 大人の学び:熟達化と市民リテラシー 渡部信一(編)・佐伯胖(監修)『「学び」の認知科学事典』 pp.250-263. (大修館書店

楠見 孝 1995 青年期における知識獲得 落合良行・楠見 孝(編著) 自己への問い直し:青年期(講座生涯発達心理学4) 金子書房  [PDF]  

大浦容子 2007 熟達 者と初心者の違い,の社会文化的基盤 稲垣佳世子ほか(編)2007 新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会47-68.

波多野誼余夫・稲垣佳代子 1990 人はいかに学ぶか:日常的認識の世界 A*  中公新書907

波多野誼余夫ほか 2002 教授・学習過程論 放送大学教育振興会 \1800

Lave, J. & Wenger, E. 1993 状況に埋め込まれた学習 産業図書 \2472 C

Bandura http://www.emory.edu/EDUCATION/mfp/bandurabio.html

 

 3.知能と創造性

楠見 孝 2003  暗黙知:経験による知恵とは何か 小口孝司・楠見 孝・今井芳昭() 仕事のスキル:自分を活かし,職場を変える 北大路書房 pp.6-20. 北大路書房 Pp.6-24   [PDF] 

松村暢隆 1999 スタンバーグの<知能3部理論> Sternberg, R. 1999 思考スタイル:能力を生かすもの(pp227-236) 新曜社 \2500 C

岡田猛 2010 科学と芸術における創造 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.161-188.

ディアリ、I.J.繁桝算男訳 2004 知能 岩波書店

Sternberg, R. 1998 知脳革命 潮出版社 \1600 A 

Gardner,H http://www.indiana.edu/~intell/gardner.shtml

Finke,R. A. Ward, T.B. & Smith, S.M., 1992 創造的認知 森北出版 \3400

 

 4.思考(問題解決、類推)

鈴木宏昭 2010 問題解決 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.30-58.

鈴木宏昭 2007 問題解決の基本図式,外的資源を用いた問題解決と学習 稲垣佳世子ほか(編)2007 新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会

Holyoak, K. & Thagard, P. 1998 アナロジーの力 新曜社 \5200 C*

大西仁・鈴木宏昭  2001 類似から見た心 共立出版

鈴木宏昭 1996 類似と思考 共立出版 \2472

Kahney, H. 1989 問題解決(認知心理学講座3) 海文堂 \1900 B 

Dunbar, K. http://www.dartmouth.edu/~kndunbar/aboutLab.html

   

 5.言語(概念、比喩)

楠見 孝 2007  批判的思考とメタファ的思考  稲垣佳世子ほか(編)新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会 Pp.153-168  [PDF]

楠見 孝 2001 比喩の理解 森敏昭(編)おもしろ言語のラボラトリ (pp153-171)

 北大路書房 \2500 *B

坂本康昭 2010 概念とカテゴリ化 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.59−80.

秋田喜代美 2007 談話理解 稲垣佳世子ほか(編)2007 新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会

平知宏 2010 比喩理解と身体化認知 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.245-270.

Roth, I & Frisby, J.P. 1989 知覚と表象(認知心理学講座2) 海文堂 \2400

Lakoff, G. 1986 認知意味論 紀伊国屋書店 \8800 C

Lakoff, G. & Johnson, M. 2004 肉中の哲学 哲学書房 \6600 C

Schank,R.C. 1996 人はなぜ話すのか:知能と記憶のメカニズム 白揚社 \3296 C

 

 

 6. 演繹推論  

服部雅史 2010  演繹推論と帰納推論  楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房  pp.2-29.

服部雅史 2007 推論の諸相 稲垣佳世子ほか(編)2007 新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会

Evans, J. St. B.ほか(山祐嗣訳) 2000 合理性と推理 ナカニシヤ出版

 

 7. 帰納推論  

楠見 孝 1996 帰納的推論と批判的思考 市川伸一編 思考(認知心理学4) 東京大学出版会 Pp.37-60.  [PDF] \3502 C*

服部雅史 2010  演繹推論と帰納推論  楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.2-29.

Holland, J.H.ほか(市川伸一ほか訳) 1990 インダクション:推論,学習,発見の情報処理過程 新曜社 \3800 (品切れ)

 

  8.批判的思考   

楠見 孝 (2010) 批判的思考と高次リテラシー 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.134-160.

楠見 孝 2007  批判的思考とメタファ的思考  稲垣佳世子ほか(編)新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会 Pp.153-168  [PDF]

楠見 孝 1996 帰納的推論と批判的思考 市川伸一編 思考(認知心理学4) 東京大学出版会 Pp.37-60.  [PDF]

楠見 孝 2008 批判的思考の認知的基礎と教育実践HP

道田泰司 2001 批判的思考:よりよい思考を求めて 森敏昭(編) おもしろ思考のラボラトリー:認知心理学を語る3 北大路書房 Pp.99-120.

Zechmeister, E.B., ジョンソン, J. E., 1996/1997 クリティカルシンキング入門篇/実践篇     北大路書房  \1957 X2 C

伊勢田哲治 2005 哲学思考トレーニング ちくま新書545  

 

 9.直観的推論

楠見 孝 2007  判断・推論におけるバイアス 稲垣佳世子ほか(編) 新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会 Pp.140-152. [PDF]

山岸侯彦 2010 意思決定と行動経済学 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.110−134.

楠見 孝 2006 市民のリスク認知 第7章 3) 日本リスク研究学会() リスク科学事典(増補改訂版) 阪急コミュニケーションズ pp.272-273

市川伸一 1996 確率推論 市川伸一() 1996 思考(認知心理学 第4巻)(pp61-79) 東京大学出版会 \3502 C*

広田すみれ・増田真也・坂上貴之(編著) 2006 心理学が描くリスクの世界:行動的意思決定入門 (改訂版) 慶応義塾大学出版会*

友野典男 (2006) 行動経済学: 経済は「感情」で動いている (光文社新書254)光文社*

Gilovich, T. 1992 人間:この誤りやすきもの 新曜社 B

Gigerenzer,G.  数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活―病院や裁判で統計にだまされないために 早川書房   

 

 10..意思決定

楠見 孝 2007  判断・推論におけるバイアス 稲垣佳世子ほか(編) 新訂認知過程研究:知識の獲得とその利用 放送大学教育振興会 Pp.140-152. [PDF]

山岸侯彦 2010 意思決定と行動経済学 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.110−134.

広田すみれ・増田真也・坂上貴之(編著) 2006 心理学が描くリスクの世界:行動的意思決定入門 (改訂版) 慶応義塾大学出版会*

竹村和久 2009行動意思決定論経済行動の心理学 日本評論社  \3675 C*  

楠見 孝 1994 不確実事象の認知と決定における個人差. 心理学評論,37[3]337-366.C  [PDF]

友野典男 (2006) 行動経済学: 経済は「感情」で動いている(光文社新書254)光文社*

小橋康章 1988 決定を支援する(認知科学選書18)東京大学出版会 \1800

Schwartz,B. 2004 なぜ選ぶたびに後悔するのか―「選択の自由」の落とし穴  ランダムハウス講談社 1,890 A

繁桝算男 2007 後悔しない意思決定 (岩波科学ライブラリー 129) 岩波書店

Roese, B.J. 2008 後悔を好機に変える:イフ・オンリーの心理学 ナカニシヤ出版 \2,800 A

奥田秀宇 2008 意思決定心理学への招待 サイエンス社 \2200 

 

 11.感情と文化的知識                  

楠見 孝・米田英嗣 2007 感情と言語 藤田和生()  感情科学の展望 京都大学学術出版会 [PDF]

楠見 孝  1996 感情概念と認知モデルの構造 土田昭司・竹村和久(編)感情と行動・ 認知・生理(pp.29-54) 誠信書房  \2472C*  [PDF]

波多野誼余夫・高橋惠子 2003 感情と認知 放送大学教育振興会 \2500 B

高橋雅延・谷口高士 2002 感情と心理学 北大路書房 \3500 C

伊藤正夫ほか 1994 情動(岩波講座認知科学6)岩波書店 \3400

戸田正直 1992 感情(認知科学選書24) 東京大学出版会 \2472 C

東洋ほか 1997 文化心理学 東京大学出版会 \4500 C

北山忍 1998 自己と感情:文化心理学による問いかけ 共立出版 \2600 C

                                 

 12. 応用認知心理学

楠見 孝 2002 インタフェースデザインにおけるメタファ:デスクトップから仮想空間,そして言語への回帰 デザイン学研究特集号:デザインと記号論,10(1),64-73. .[PDF]
楠見 孝・松田 憲・杉森絵里子 (2009) 広告と消費者心理:単純接触効果による安心感とノスタルジア 基礎心理学研究 ,28(1),142-146.

海保博之ほか 1996 ヒューマン・エラー 新曜社 \1,900 B

海保博之ほか 1991 認知的インタフェース 新曜社 \1,600 B

Norman, D. A. 1990 誰のためのデザイン? 認知心理学者のデザイン原論 (野島久雄訳). 新曜社.

松田憲・楠見孝・鈴木和将 2004 広告の商品属性と商品名典型性が感性判断と購買欲に及ぼす効果 認知心理学研究,1(1),1-12.abstract[PDF]

杉本徹雄編著 1997 消費者理解のための心理学 福村出版 2,730 B

堀啓造 消費者行動 http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/data/consumer_behavior.html

 

13. ニューラルネットワークモデル

楠見 孝 2000 認知発達のシンボルモデルとコネクショニストモデル 守一雄・都築誉史・楠見孝編 コネクショニストモデルと心理学:脳の シミュレーションによる心の理解 2章 北大路書房

楠見 孝 (2009). 認知心理学におけるモデルベースアプローチ 人工知能学会誌,24(2),237-244.

楠見 孝 2002 類似性と近接性:人間の認知の特徴について 人工知能学会誌,17巻,1号,2-7. [PDF]

都築誉史 2010 言語と思考に関するコネクショニストモデル 楠見 孝(編) 思考と言語 現代の認知心理学3 北大路書房 pp.81−109.

都築誉史・楠見 孝編著 2005 高次認知のコネクショニストモデル――ニューラルネットワークと記号的コネクショニズム 共立出版

Elman, J.L. et al 1998 認知発達と生得性 共立出版 \7500 C*

守 一雄 1996 やさしいPDPモデルの話 新曜社  A

Karmiloff-Smith, A. 1997 人間発達の認知科学 \3800

 

14 主な学術雑誌 

<心理学一般>

心理学研究

心理学評論
Psychological Review                                  

Psychological Bulletin

Psychonomic Bulletin & Review

<認知心理学>

認知科学 

認知心理学研究

Journal of Experimental Psychology: General
Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition

Cognitive Psychology                              

Cognition                                               

Journal of Memory and Language       

Cognitive Science             

<教育心理学>

教育心理学研究

Journal of Educational Psychology,

Cognition and Instruction
<発達心理学>
発達心理学研究 
Cognitive Development
Developmental Review
Developmental Psychology
Child Development
Journal of Experimental Child Psychology
British Journal of Developmental psychology

<社会心理学>

社会心理学研究

性格心理学研究

Journal of Personality and Social Psychology

 

15 キーワード集(メタファ,概念,推論),日英専門用語(教育学,心理学) 心理学 専門用語集

16 ブックガイド(認知心理学,一部は授業と共通)

17 リンク集(コネクショニストモデルと認知心理学)

18 インターネットによる情報検索の方法

 

20109.28

 

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