目次
発達
言語発達
記憶(想起と忘却)
判断と意思決定(Judgement
and Decision Making)
自己(Self)
検査と知能(Testing
and Intelligence)
社会的現実の構成(Constructing
Social Reality)
心理療法(Psychotherapy)
生活への心理学の応用(Applying
Psychology in Life)
文化心理学(Cultural
psychology)
Behaviorism | 行動主義 | 人間の行動を理解するために観察,測定可能なデータに基づく学問的枠組み。客観的な刺激―反応を内部状態の主観的な分析よりも重視する。アメリカの心理学者 John B. Watson (1878-1958) and B.F.Skinner (1904-1990)に代表される. |
Depth Perception | 奥行き知覚 | 空間内の対象間の関係を知覚する能力。人は乳児からその能力を発達させる |
Habituation | 馴化 | ある刺激が反復呈示されることにより,反応が変化すること |
Inherited Behavioral Differences | 遺伝的行動の差異 | 遺伝的形質によって影響を受ける性質。たとえば,内気さ |
Nature Vs. Nurture Debate | 遺伝―環境論争 | 行動や特性は遺伝的に規定されるか,環境によっておもに形成されるかをめぐる長い議論 |
Object Permanence | 対象の永続性 | 物体はたとえ見えなくなっても存在し続けるという理解。認知発達初期において重要 |
Symbolic Reasoning | 表象に基づく思考 | 表象上の概念を関係づける認知的能力。たとえば,模型の部屋における人形の位置を知らせて,実際の部屋における人形を発見できるかで検査する |
Volume Perception | 量の知覚 | 異なる形の容器であっても量は変わらないことの理解 |
Developmental Psycholinguistics | 発達心理言語学 | 心理学の観点から見た、子供における言語とその発達の研究をする学問 |
Language Acquisition Deveice(LAD) | 言語習得装置 | 子供の言語習得において重要な役割を果たすと理論家が考えている、生物学的に基礎のある心的構造とされている。言語学者ノーム・チョムスキーは、実際に話せるようになる前に言語を構造的に理解するという乳児の先天的能力は、ある年齢になる前に直観的にいかなる言語も習得することができるという可能性を秘めている、という革新的な考えを提唱した。 |
One-Word Stage | 一単語段階 | 言葉の本質的な側面がマスターされた場合の、子供の言語発達における段階。完全な言葉は人と物との関係を表現するのに使用される。言い換えれば、通常赤ん坊が1歳になるころの、シンボルとしての言葉の理解と使用 |
Telegraphic Stage | 電報体段階 | 初期の言語発達の最終段階。子供が単純な文章を形成し始め、それは母語の反映として理解可能な認知的な語順をもっている時期 |
Two-Word Stage | 二単語段階 | 子供が共通の機能を表現する句を使い始める時期の言語発達の初期段階。共通の機能とは、例えば物の位置を指示したりそれに命名すること、何かを要求したり望むこと、質問すること、修飾したり形容したりすること |
Universal Adaptability | 普遍的順応性 | 言語学において、幼児が音声を任意の言語から弁別しそれらを再現することができる、1歳の前に存在すると考えられている。この柔軟性は、その子供が自分の母語を流暢に話せるようになると失われてしまう |
Key terms Chunking | チャンク化 | 個々の情報項目を類似性や連合や他の体制化原理に従ってより大きな全体に統合する過程 |
Classical conditioning | 古典的条件付け | 食物や反復のような、生物学的刺激による連合による刺激によって誘発される行動や条件づけ反応を学習する形式。イヴァン・ペテロビッチ・パブロフ(Ivan Petrovich Pavlov)が犬を使った実験で記憶と反応の概念を一新したことからパブロフ型条件付けとも呼ばれる |
Engram | エングラム | 記憶情報の貯蔵によって生じると仮定されている脳内の化学変化。記憶痕跡とも呼ばれる |
Functional amnesia | 機能的健忘 | 不安やヒステリー、抑圧のような心理学的な要因によって引き起こされる、重度の記憶喪失 |
Mnemonic | 記憶術 | 暗記を補助するために使われる技術、あるいは装置 |
Organic amnesia | 器質的健忘 | 疾病やアルコール中毒、薬物中毒、老化などによって生物学的な脳の損傷が起きるために生じる、永続的な記憶喪失の形式 |
Repression | 抑圧 | 辛い考えや記憶を意識下より追い出し、無意識下へとしまいこむというフロイト(Freud)の理論 |
Serial position effect | 系列位置効果 | 人はリストの中で最初と最後にある項目を他の項目よりよく想起するという検索の特徴。 |
Availability Heuristic | 利用可能性ヒューリスティック | 不確実な条件下での推論において用いられる一般的原理で,個人的経験の検検索しやすさに依拠したものである. |
Cognitive Dissonance | 認知的不協和 | 思考と行動の不一致によって緊張状態が生じると言う理論.また,それによって生じた不協和が集団や個人に,その緊張を軽減するように動機づけるとする. |
Cognitive Illusion | 認知的錯覚 | ヒューリスティックなどの思考法によってもたらされる,判断における誤りのこと. |
Group Think | 集団思考 | 意思決定を行なう集団において,ある合意に達するために,集団にとって望ましくない考えが排除される渡る傾向のこと.特に,指導者の見解に一致させる例が挙げられる. |
Mind Guarding | 思考の抑制 | 集団のメンバーが,指導者や意思決定者に対して,気が変わったり疑問を抱いたりといった影響を与えうる,それがもとで組織の調和が乱れてしまう情報から守ろうとする傾向のこと. |
Ego | 自我 | フロイト理論において、人格の自我防衛活動に関係する、本能的衝動(イド)を社会的に適応させる部分のこと。イドと超自我の調節器。 |
Id | イド | フロイト理論において、人格の原始的、無意識である部分のこと。激しい感情、本能的衝動に従って非合理的に働きかける。 |
Individuation | 個性化 | 分離や、固有の人格形成の過程。漸進的な分離や、子どもの母親からの自立。 |
Self-Concept | 自己概念 | 一人の人間として連続性を持った自我同一性に対する意識。 |
Strategic Self-Presentation | 方略的自己呈示 | 自己概念の社会的な面、他者に対して自分をどのようにみせるかに対する意識。 |
Superego | 超自我 | フロイトの理論において、人格の社会的価値、規範、道徳といった内的意識が内面化した部分のこと。イドと正反対に位置する。 |
Theory of Self-Efficacy | 自己効力感理論 | 自分がある特定の場面においてその状況に適した振る舞いができるという確信についてのAlbert Banduraの概念。 |
Cognitive Tests | 認知検査 | 特定の分野における個人の学習を測定し、心的能力の諸相を定量化する検査。 |
Intelligence Quotient(IQ) | 知能指数 | 標準化した知能検査から得られる指数。元来は精神年齢を生活年齢で割った数に100をかけることで得た。現在では知能テストの点数として直接算出される。 |
Personality Tests | 性格検査 | 興味や価値観や性格特性のような人間の性格の非認知的部分を測定する検査。 |
Practical Intelligence | 実践的知能 | 人間が生まれつき持っている一般的な認知的、物理的、空間的な認識に関する概念。これによって人は空間や社会的状況をうまく進んでいくことができる。 |
Psychometrics | 心理測定論 | さまざまな種類の心理検査と測定 |
Stereotype Threat | ステレオタイプ脅威 | 性別、人種、宗教を含めて自己の否定的又は肯定的ステレオタイプに気付かされた時、自己意識や個人のパフォーマンスは影響を受けることがあるという理論。 |
cognitive control | 認知制御 | 自分またはリーダーに導かれて,主観的な現実を構成する能力。状況に異なった意味を与える個人または集団の力 |
Pygmalion effect | ピグマリオン効果 | 他者からの期待や励ましに起因する、個人の成績や状況に対する認知のポジティブな変化 |
thought-stopping | 思考中断法 | 批判的または自主的思考を妨げ禁ずるための行動修正技術 |
Behavior Therapy | 行動療法 | 患者およびその症状に影響を与えている強化や条件づけの原理のみならず、患者を取り巻く環境にも焦点を当てた治療法。 |
Biological Biasing | 生物学的バイアス | 人間は遺伝学的に病気に「なりやす」く、そのため一般的な個体群の中で他の生物よりも発症しやすいという概念。 |
Biomedical Therapy | 生物医学的療法 | 心理的障害を生物学的な変化や身体的機構に関連づけることによって、つまり心理的障害を病気として扱い、医学的処置によって治療するのに使われた療法。 |
Electroconvulsive Therapy (ECT) | 電気ショック療法 | 中枢神経系における痙攣を誘発するために患者のコメカミに電流を流す治療法。ショック療法とも呼ばれる。 |
Free Association | 自由連想法 | フロイト派の精神分析家における基本的な治療技術。患者の心理的障害の抑圧された、もしくは隠された動機の起源を探し当てるために患者が自分の中に湧き起こる思考、感情、心的表象や身体的感覚の実況解説をする。 |
Prefrontal Lobotomy | 前頭葉白質切断法 | 脳の前頭葉と視床をつなぐ神経線維を切断する手術。他の治療では効果が出なかった重度の精神障 害を持った人に対して行われた。 |
Psychoanalytic Therapy | 精神分析療法 | 無意識の動機や葛藤、長い時間抑圧されていた感情を探るフロイト派の技術。生物医学的な治療の代替療法のひとつ。 |
Psychosurgery | 精神外科 | 心理的障害を和らげるために脳の細胞組織に施される外科的な処置。 |
Apnea | 無呼吸 | 呼吸の中で反復的な気流停止を伴う、激しい睡眠を妨害するいびき。その結果、疲労、記憶喪失、無気力、高血圧などを引き起こす。 |
Displacement | 置き換え | 怒りやフラストレーションを、その原因である人とは異なる個人に対して向ける現象 |
Acculturation | 文化適応 | 新しい文化、その伝統、慣習、そして日常生活のパターンを獲得するか、それに適応する過程。 |
Mutual Constitution | 相互構成 | 個人が周囲の文化によって作られ、同時に彼または彼女の行動によって文化が作られるという、相互的な方法。相互構成の二つの様式は、独立(個人の独自性や独特であることに注目)と相互依存(集団や地域社会、より大きな集団とつながっており責任を負っているという感覚に注目)である。 |
Protestant Ethic | プロテスタンティズムの倫理 | 初期のアメリカ文化を説明し、それに関係する言い回し。個人の目標達成、自己責任、自給自足、環境の支配を重視する。 |
Trios | Time, Rhythm, Improvisation, Orality, Spiritualityの頭文字 | 奴隷制度の後遺症の影響や辛い体験がアフリカ系アメリカ人の時間、リズム、即興、話し言葉、霊性の概念に表れることがある、という心理学者ジェイムス・ジョーンズの理論。 |