大学院生の声

大学院生の声

枡田 恵(博士後期課程1年, 子安研究室)

大学院生の声

藤田弥世(博士後期課程1年, 野村研究室)

大学院生の声 講座紹介

河村悠太(博士前期課程2年, 楠見研究室)

大学院生の声 心理学の学びと研究に最適な場

市村賢士郎(博士後期課程1年, 楠見研究室)

大学院生の声 頭の中を実現する場所

田中哲平(博士後期課程3年, 齊藤研究室)

大学院生の声 認知心理学講座の魅力

荻原祐二 (博士後期課程1年, 楠見研究室)

大学院生の声 講座紹介

梶村昇吾 (博士前期課程2年, 野村研究室)

大学院生の声

枡田 恵(博士後期課程1年, 子安研究室)

 私が本講座の一番の魅力だと感じるのは,何よりも研究活動や研究者としての成長を支えてくれるたくさんの人がいることです。今回は、この魅力について具体的に紹介したいと思います。

 まずは先生方です。本講座の先生は皆,私たち院生の考えを尊重しながらも、院生の研究者としての将来を常に第一に考え、的確で丁寧な指導をしてくださいます。また本講座では,主の指導教官の先生はもちろんのこと、他の先生からも手厚い指導を受けることができます。例えば,私は発達心理学が専門ですが,神経科学を専門とする先生にも指導していただくことで、神経科学的な視点も自分の研究に取り入れることができ、研究の幅を広げることができています。このように異なる分野の先生にも常日頃から指導を仰ぐことができ、先生方も自分のゼミ生以外であっても温かく迎えてくれるのは、大講座制をとっている本講座の大きな特徴であると思います。また外国人の先生もいらっしゃることで、英語での論文投稿や学会発表についても個別に丁寧な指導をしていただき、有意義なアドバイスをいただくことができます。英語でのディスカッションが日常的に行われることによって,自分自身の英語力向上にも良い機会となっています。

 次に院生のみなさんです。本講座に所属する院生の研究内容は多様であり、一人として誰かと同じテーマで研究をしている人はいません。それゆえ、院生それぞれが独自の強みを持ち合わせおり、研究の中で何か自分では解決できないような疑問や問題を抱えたときでも、他の院生の協力を得ることによって解決することができます。そして、本講座には修了者の方々を含め,優秀な先輩方がたくさんいますが,後輩のことも常に気にかけ,いつも快く相談にのってくださり,優しく,時には厳しくサポートしてくださいます。また、本講座の院生には良い意味で学年の垣根がないと感じます。先生が「大学院生は研究者の卵ではなく,プロの研究者である」とおっしゃってくださることで,それぞれがお互いを一研究者として認めており,ある分野に対して知識豊富な学生がいれば,後輩であっても意見を求める姿勢を皆が持ち合わせています。このようにお互いを研究者として尊重する気持ちが、自分自身の研究者としての意識も高めているように思います。

 最後に,講座を支えてくださるスタッフの方々です。実験室や実験器具、パソコン等の電子機器の管理を始め、講座ホームページの運営などを担当してくださり,院生一人一人について献身的にサポートしてくださいます。そのおかげで、私たち院生は日々の生活を滞り無く円滑に進めて行けることができ,安心して研究に集中することができています。

 研究活動は一人でもくもくと行う孤独な作業のように思われがちですが、一人では良い研究はできません。しかし,本講座では、上述したように先生方の丁寧な指導、院生のつながり、スタッフの方々のサポートに恵まれています。そして、本講座がいかに素晴らしい研究活動の場であるかは在籍する院生や修了者の方々の輝かしい業績に証明されていると思います。主体的に、のびのびと、かつ刺激的な環境の中で研究をしたいという方にとって本講座は間違いなく最高の場です。意欲ある方が本講座に進学され、本講座を一層盛り上げてくれることを心から期待しております。

(2015年6月1日UP)

大学院生の声

藤田 弥世(博士後期課程1年, 野村研究室)

 私は経済学部出身で,学部時代は,人は最大利益を追求するため常に合理的に行動するという仮定の下で学んできました。しかし,卒業論文執筆のためにある地域で実地調査を行った際,人は目的のために必ずしも合理的に振る舞うわけではないこと,そして,合理的でない行動の背景には,人の「心」というものが必ず存在していることに気付いたこと,これが,心理学に興味を持ったきっかけでした。その後,数年間の社会人経験を経て縁あってここ,教育学研究科教育認知心理学講座に所属することとなりました。そこで,かつては外部の人間であった者の目から見た,当講座の魅力について述べたいと思います。

 ここの講座の一番の魅力は,何といっても縦横のつながりの強さです。院生メンバーは各先生方の研究室に所属していますが,院生が作業する研究室は共同スペースとして2部屋に分かれており,それぞれの研究室の枠を超えた議論を日常的に行うことができます。こうした院生同士の縦横のつながりだけでなく,もちろん,先生方から手厚いご指導を頂けるという,先生と学生の縦のつながりも非常に強いです。また,年に2回,先生方を含め講座に所属する人全員に対して,自分の研究を発表する機会が授業として設けられています。この機会を通じて,他の人がどのような研究をしているのかを知ることが出来るだけでなく,自分の研究に対する新たな着眼点や改善点等を学ぶこともできます。

 こうした内部でのつながりの強さに加え,研究環境も非常に恵まれています。私が所属する野村研究室では,脳活動を測定するために用いられる近赤外線分光法 (NIRS) や,脳活動に変化を生じさせるために用いられる経頭蓋直流電流刺激法 (tDCS) といった,脳の観点からアプローチする研究だけでなく,遺伝子解析装置を用いて遺伝の観点からアプローチする研究を行うこともできます。それだけ聞くと,心理とは程遠い生物系の分野のように感じられるかもしれませんが,近年,こうした脳活動や遺伝の観点から人の心をとらえる研究が非常に盛んになっておりますので,興味のある方は遠慮なさらず,いつでも野村先生にアポイントを取られた上で,野村研究室にお越しください。院生一同,諸手を挙げて歓迎致します。

 ところで,この講座は,デザイン学大学院連携プログラムに関与する研究科の一つでもあり,私も当プログラムに所属しています。デザインと聞くと,何をするのか想像し辛いかもしれません。詳しい理念などは,デザイン学のHPがありますのでそちらをご参照いただくとして,このプログラムを一言で表しますと,現実に生じている様々な問題に対する解決方策を,他の研究科や企業の人達とともに考える非常に学際的な場です。特に,授業や講演会,ワークショップなどのイベントを通じて,他の研究科に所属する先生方や学生と交流する機会が非常に多いため,心理学だけでなく,他の専門分野についても学ぶことが出来ます。もちろん,そうした機会には,自分の研究と並行して参加することになりますので,心理学だけを専攻している人と比較してそれなりの負荷はかかります。感覚的には,ダブルスクールに近いです。ですが,多様な視点から物事を見つめてみたい,俯瞰力や領域横断的なコミュニケーション力を養いたい,自分の研究を客観的に見つめたい,自分の研究を社会に役立ててみたい,そういった気持ちを一つでも持っている方でしたら,負荷を厭わず,是非とも認知心理学講座とデザイン学との両立をして頂きたいです。こんなにも恵まれた人と環境,きっと,得られるものは千万無量だと思います。

(2015年5月30日UP)

大学院生の声 講座紹介

河村 悠太(博士前期課程2年, 楠見研究室)

 本講座の第一の魅力は,個々の研究の自由度の高さと,自由度の高さゆえに生まれた研究の多様性にあります。本講座では,それぞれの大学院生が主体的に自身の研究テーマを決め,自身の関心に沿った研究ができます。そのため,院生のそれぞれのテーマは幅広く,様々な研究背景を持った先輩・同期・後輩とのディスカッションが可能な環境となっています。専門領域外から受ける多様な指摘やアドバイスによって,領域の枠にとらわれずに自身の研究を高めていくことができます。また,主体的に決定した課題を進める中で,先生方は親身かつ丁寧にアドバイスを下さり,各自の関心を具体的な実験や調査に落とし込み,分析・考察し,論文化に至るまでの過程を支えて下さります。

 第二の魅力は,それらの様々な研究課題を検討する上で必要となる実験器具や装置の充実さです。本講座には様々な種類の実験室が完備されており,個別実験から集団実験まで,研究目的に合わせた様々な実験を行うことができます。部屋数も十分にあり,他の院生や学部生の順番を待つことなく,速やかに実験に取りかかることができます。また,fNIRSやbiopac,眼球運動測定装置,遺伝子解析装置などの器具・装置も導入されており,幅広い手法を用いた研究の実施が可能となっています。

 第三の魅力は,物質的な資源に加えての,外部の研究者との交流の豊かさにあります。本講座では,定期的に国内外の著名な研究者の方々の講演が行われ,その中で最新の知見や,論文や本を読むだけでは分からない研究への姿勢やノウハウを学ぶことができます。また,外部の先生方に来ていただけるだけでなく,自身が海外の学会に参加したり,留学したりする機会も豊富に用意されています。実際,私自身先輩方と一緒に国際学会 (the 16th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology) に参加し,自身の研究について発表し,海外の研究者と議論を交わすことができました。

 また,本講座では,京都大学のリーディング大学院デザイン学連携プログラム (参考URL: http://www.design.kyoto-u.ac.jp/) に参加することができ,情報学・建築学・機械工学・経営学等を専攻する院生とともに,それぞれの分野の知識を用いて現代社会の問題の解決するためのデザイン方法論について学ぶことができます。異なる専門分野を持つ他研究科の院生・先生方との議論の中で,自身の研究をわかりやすく他分野の研究者に伝えることの難しさや,その重要性について実感しています。また,本プログラムの下では数々の充実したイベントが行われます。例えば修士課程1年次には沖縄,修士課程2年次には香港にて,それぞれ現地の学生と共同で現地の社会問題の解決方法について考えることで,実践的にデザインの方法論を学ぶことができます。また,毎年夏に行われるサマーデザインスクールでは,他大学の院生だけでなく,一般の企業の方々とも共同で,社会問題の解決に取り組む機会を得ることができます。現在の教育認知心理学講座は,講座内で基礎研究を行いながら,デザイン学連携プログラムにおいて応用的な視点を身につけることができるという,大変恵まれた環境にあると実感しています。

(2015年5月27日UP)

大学院生の声 心理学の学びと研究に最適な場

市村 賢士郎(博士後期課程1年, 楠見研究室)

 本講座には,教育心理学や認知心理学に限らず,社会心理学や文化心理学,神経科学など幅広いバックグラウンドを持つ先生方と院生が集まっています。そのため,自分の専門分野とは少し異なる視点から,研究を見つめなおし,新たなアイデアを得る機会に恵まれています。例えば,毎週金曜日に開かれる“院コロ”と呼ばれるゼミでは,講座の先生方と院生が一堂に会し,発表者の研究内容について,それぞれの専門領域の知見も交えながら,熱い議論が交わされます。また,日々の作業を行う院生室は,所属する研究室にとらわれず,2つの部屋を共有するという形をとっているため,いつでも気軽にまわりの院生と相談することができます。

 こうしたやりとりのなかで生まれたアイデアを形にしてくれるのが,充実した実験設備です。本講座には,院生室と同じフロアに大小約20の実験室があります。各部屋には,実験を行うためのPCはもちろん,脳活動や眼球運動の測定,遺伝子解析を行う機器などもそろっており,多様な実験をスムーズに行うことができます。 また,英語での発表やディスカッション,論文執筆のスキルを身につけるための授業や,海外の著名な研究者による講演会も多く用意されています。こうしたカリキュラムを通して,国際舞台で活躍するための,英語力を磨いたり,海外とのネットワークを作ったりすることができます。実際に,例年多くの院生が,国際学会での発表や,国際誌への投稿,海外留学を行っており,自身の研究を世界に発信しています。

 さらに,本講座は2013年度にスタートした,デザイン学大学院連携プログラムというリーディングプログラムに参画しています。ここでは,情報学・建築学・機械工学・経営学・心理学を専攻する学生が集まり,企業や自治体とも連携しながら,各自の専門性をうまく融合させ,社会の様々な問題解決に寄与する実習や研究を行っています。また,国内外の大学と交流する機会も多くあります。私自身も本プログラムの1期生として参加しており,これまで,他領域の学生と共同した様々な活動や,香港でのワークショップ,イタリアでの研究交流事業など,非常に刺激的な経験を数多く積んできました。本プログラムに参加したことによって,心理学の枠を越えた学際的・国際的な視野を獲得できたと感じています。

 以上のように,本講座には“先生方や他の院生との交流”“充実した実験設備”“国際性が身につくカリキュラム”そして“デザイン学大学院連携プログラム”と,心理学を学び,研究する上で大切な要素がすべて詰まっています。本講座への進学を志望しておられるみなさまと一緒に活動できることを心待ちにしております。

(2015年5月25日UP)

大学院生の声 頭の中を実現する場所

田中 哲平(博士後期課程3年, 齊藤研究室)

私は別の大学から,この京都大学教育学研究科の教育認知心理学講座に来ました。所属した当初は右も左も分からず,自分の頭の中にある「何か」をどのように実現していけば良いのか悩んでいました。しかしこの講座には素晴らしい「人」や「設備」,そして「機会」がありました。それらと積極的に関わりあう事で,おぼろげながらも頭の中の何かを実現する道筋が見えてきました。これらの事について,一院生の視点から述べていこうと思います。

本講座では,日本を代表する5人の教員がそれぞれに研究室を持ち,ゼミという形で院生を指導しています。各ゼミやミーティングでの指導教官との濃密なディスカッションは,頭の中にあるものを明確に強固にしてくれます。また講座全体でのゼミでは,他研究室の教員からもアドバイスを受ける事ができます。自分野には無い発想や視点は,自分の考えを豊かに発展させてくれます。更に本講座では研究室の枠にとらわれず,院生同士が積極的に交流しています。全院生が作業する院生室での何気ない会話や,飲み会でのふとしたディスカッションが自身の研究に重要な示唆を与えてくれる事は少なくありません。このような「人」との積極的な関係性は,自分の頭の中にある何かをとても面白い方向に導いてくれます。

頭の中の発想を実際の実験に落とすために必要なのが「設備」です。本講座では一人一台のパソコンが与えられるだけではなく,豊富な実験室を使用する事ができます。通常の実験室の他に,防音室や集団実験室などがあり,自分の実験計画に合致した部屋で頭の中を実現できます。また,眼球運動計測装置や各種生理指標計測装置も豊富に導入されています。更に,各種統計ソフトや発表用の巨大タッチパネルなども配備されています。これらの「設備」を自由に使用する事で,頭の中にある何かは確実に現実のものとなるでしょう。実際,私の「文章読解における作動記憶の特徴」という漠然としたテーマは,眼球運動分析装置と組み合わさった事で新たな展開を見せました。

最後に,本講座には多くの「機会」があります。国内外を問わず,たくさんの一流の研究者が本講座を訪れてくれます。最新研究の講演や発表を聞くことができるだけでなく,各ゼミに参加してくれる事もあります。そこでは私たちの研究について貴重なコメントを下さる事もありますし,時と場合によっては共同研究がスタートする事もあります。私の研究も,イギリスLancaster University のJohn N. Towse先生や,アメリカUniversity of ColoradoのMiyake Akira先生にアドバイスを頂けました。特にTowse先生とは共同研究を行う事もできました。また海外学会への参加や,海外留学の機会も豊富に用意されています。これらの稀少かつ恵まれた機会を積極的に利用できる本講座は,自分の頭の中を更に発展させ深く実現するのにうってつけの場所と言えるでしょう。

(2013年4月1日UP)

大学院生の声 認知心理学講座の魅力

荻原 祐二(博士後期課程1年, 楠見研究室)

私が所属している本講座の魅力について紹介します。
まず、先生方は院生に親身になって指導して下さります。各ゼミでの研究発表に対してだけでなく、論文や研究費取得のための申請書などにも丁寧かつ親切なコメントをしてくれます。さらに、各研究室の垣根を越えて、他の研究室の先生方にも意見・アドバイスをもらうことができ、自分の専門領域以外からの鋭い指摘は、自分の専門領域を再度見直すことにつながっています。また、認知心理学講座では外部の著名な先生方を招くことも多く、講義や講演に数多く参加できます。論文や著書では分からない研究の姿勢や最先端の雰囲気なども感じることができますし、研究者にとって必要なネットワークも築くことができます。実際に私は、認知心理学講座にいたからこそ知り合うことができたUniversity of DelawareのBeth Morling先生の元で、2012年の夏に3か月程留学し、かけがえのない経験を得ることができました。
院生は、主体的に自ら研究テーマを選び、自分のやりたい研究を自由に行うことができます。ゆえに、院生のそれぞれの研究領域も多岐にわたっています(メンバーページを参照)。さらに、先輩・同期・後輩もみな研究に熱心で、日々熱い議論が交わされています。優秀な方々がどのように研究を進めているのかを身近に肌で感じられることは大変勉強になります。また、本講座をご卒業された先輩方が築いてきた習慣や行事なども伝統として受け継がれています。
職員の方も、煩雑な書類の書き方を教えてくれたり、研究に必要な機器の管理をしてくれたりして、研究活動をサポートしてくれます。
人的な資源だけでなく、物理的な資源にも恵まれています。実験に必要な装置や器具も充実しています。近年では、fNIRS、biopacや眼球運動測定装置、遺伝子解析装置なども講座内に導入され、より一層幅広い研究が可能になっています。さらに、様々な種類の実験室が数多く完備され、実験や調査の種類(個別実験・ペア実験・集団調査など)によって自由に使い分けることができます。
また、国際学会参加補助や英語論文校閲補助など、金銭的なサポートも受けることができます。私も、卓越した大学院拠点形成支援補助金による助成を受けて、2013年1月にアメリカ、ニューオリンズで開催された国際学会(the 14th Annual Meeting of Society for Personality and Social Psychology)に参加し、大変貴重な経験を積むことができました。
さらに、教育学研究科の他の講座や他大学などとのプロジェクトに参加するチャンスもあります。私は、2011年の11月に教育学研究科教育実践コラボレーションセンターによる北京師範大学との交流会で中国に、2012年の3月には京都大学ブータン友好プログラムによる第8次訪問団としてブータンを訪れ、自らの研究を発表し、ディスカッションを重ねることができました。社会・文化環境と心理・行動傾向の関連を研究している私にとって、日本と異なる環境に実際に行き、その違いを体感できたことは大変貴重な経験でした。
このように、非常に恵まれた環境にいることを日々実感しています。加えて、これまで述べてきたことだけでなく、私自身が顕在的に意識していないような、“あたりまえ”と思ってしまっている魅力が多々あるのではないかと思っています。本講座で研究を進められることを大変幸いに思います。

(2013年4月1日UP)

大学院生の声 講座紹介

梶村 昇吾(博士前期課程2年, 野村研究室)

講座について:本講座は5名の著名な先生方がそれぞれ個性と魅力あふれる研究会を担当するとともに,研究室に所属する学生の指導を行うという形で運営されています。本講座の最大の特徴は,”研究領域のバラエティの豊富さ”および”研究室間の風通しの良さ”にあります。

まず研究領域のバラエティについて,ざっと列挙するだけでも心の理論・情動知能・批判的思考・文章理解・文化心理・空間認知・自己制御・ワーキングメモリ・表情認知・共感・注意機能などなど,メンバーによって研究対象は非常に多岐にわたります(詳しくは研究室メンバーの専用ホームページを参照してください)。よって,どんな基礎心理学的関心をもった人でも,(おそらく)その専門あるいは専門に近い領域の研究者とともに研究することができるという懐の深さが本講座にはあります。

また上記の特徴を最大限効率化するものとして,講座全体で共通の院生室を使用するという物理的な構造があります。各研究室のメンバーが,固まることなく2室(注ある院生室に散らばっており,どちらを選んでも個性の効いた”研究領域のサラダボウル”がそこにあります。さらに,先輩方はみなさん非常に優秀かつ親切なので,研究活動で行き詰ったことがあっても都度相談させていただける空気があります。その中で,様々な研究領域の先輩方が嫌な顔ひとつせず真剣に議論してくださり,多角的な視点でかつ質の高い指摘を得ることができるので,私もその環境に何度も救われています。このように,本講座は研究室にとらわれず,さまざまな学術的背景をもったメンバーが互いに刺激しあうことで研究の質を高めています。

野村研究室について:私が所属する野村研究室では,"Social Life Science"をテーマに,基礎心理学の枠にとらわれない非常に学際的な研究を行っています。具体的には,機能的近赤外分光装置(fNIRS)や機能的核磁気共鳴画像装置(fMRI)による脳活動計測や,脳内神経伝達物質などに関与する遺伝子の多型解析,さらには経頭蓋直流電流刺激装置(tDCS)を用いた非侵襲的な脳活動調整法などを精緻な認知課題と併用することで,生理学的・遺伝学的基盤までをも含めた統合的な認知メカニズムの解明を目指しています。特に遺伝子多型や脳刺激法を用いた認知心理学研究を行っている研究室は日本でも数少ないため,基礎心理学領域に関心があり,かつ生理学的な背景にも興味がある方にとっては,これ以上恵まれた環境はないでしょう。さらに,野村先生は非常に研究熱心でかつ親身にご指導いただけるので,みなさんのもつ独創的で未成熟なアイディアも,密な議論と精緻化した実験により最先端の研究に昇華するはずです。もちろんそのための相応の熱意と努力は必要条件です。

まとめ:本講座は,基礎心理学の探究に熱意をもっている方であればどなたでも歓迎するとともに,努力すれば世界最先端の研究ができる環境が整っています。少しでも興味のある方は,ぜひ教育学研究科棟にお越しください(先生または院生にアポをお取りの上)。講座総出でお待ちしております。

(2013年2月13日記)

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