教員,院生が行っている最新の研究成果や関連領域の文献を発表し,相互に議論することを通じて 各自の研究内容を深め,多様な専門領域についての幅広い知識の習得をめざす。 自分の研究テーマを時間軸(過去から現在への研究の流れ)と空間軸(近隣する他の研究領域との 関わり)上に位置づけ,再吟味することによって,新たな研究の方向性を見出すことが期待される。 各自の研究テーマについて,より高い水準に到達すべく考えを深めること,さまざまな専門分野の 最新の研究動向を理解すること,および自分の研究内容を興味深く,分かりやすく報告するスキル と建設的なディスカッションを行う態度を身に付けることが本授業の目的である。
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院生と学部生の相互交流を軸として学習と研究を行う課題演習である。教育認知心理学を専攻する 院生を中心として、班長となる院生が提案する研究テーマに関心をもつ院生、学部生が研究グルー プを作り、実証研究を実施することを通して、院生は学部生を指導し研究を推進することで研究者 としての資質を高め、学部生は認知心理学系、臨床心理学系を問わず、実証研究の方法に親しむこ とで、研究の実施に必要な知識やスキルを身につけることを目的とする。
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本演習では,認知構造やプロセスを明らかにするための方法として,データ解析法とシミュレーシ ョンの技法を,最新の文献,ソフトウエア(SPSS, Rなど)に基づいて検討します.さらに,各自の収 集したデータを解析し,モデル化し,よりレベルの高い研究をおこなうスキルを習得します.
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デザインという人間の営みを、脳・心・行動の3つの水準で捉える認知心理学の理論から、総合的に考察することがこの授業の目的である。まず、脳・心・行動そのものがそれぞれどのようにデザインされているのかを知ることが重要である。次に、脳・心・行動のもつ制約と、その制約を逆手に取った豊かな認知的活動との関連を考察する。その次に、脳・心・行動のどのようなはたらきがどのような豊かなデザインを生み出しうるのかについての関連性を文芸・絵画の事例を取り上げて考察する。最後に、豊かなデザインを生み出す能力を高めるために、脳・心・行動を発達させ、活性化させるためのさまざまな環境要因について考察する。
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心理学において,いい研究とはどのようなものだろうか。どのようにしたら,海外の一流の雑誌に載るような研究を発想し遂行することができるだろうか。本集中講義では,セミナー形式のディスカッションを中心に,この問題を受講者とともに考えていく。よい研究者の資質として,一般的に,批判的思考などが取り上げられることが多い。しかし,(一般的な意味での)批判的思考だけでは,他の人の研究をクリティカルに見ることができても,海外のよいジャーナルに研究を出版できるとはかぎらない(必要条件であっても十分条件ではない)。海外のよいジャーナルに掲載されるために,批判的思考を超えた何が必要であるかを,いくつかの 観点から議論していきたい。講師の専門である認知・社会・教育心理に関わる内容が多くなるが,議論自体は心理学全般に関わる,一般性を持ったものにする予定である。
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